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知の社
東京大学本郷キャンパス赤門横のトイレの計画案."内田ゴシック"の尖頭アーチがもつ大地に根差した力感漲る意匠を,自然の観察に基づく基礎研究から社会に貢献する最先端の技術までを多元的に統合する力強い知の象徴として捉え,現代に再構成することを試みた.
排泄という生物の根源的行為を文明の中に内包するための施設であるトイレ.その邂逅と離散の場において,自然の中で自己を相対化し,学問の意味を顧み,未来へ踏み出すための身支度を整える,そんなひと時を提供するための,小さな社の提案.
数学的に定義された3次元曲面が有機的な造形となって立ち現れ,素焼きタイル/黒燻しタイル/釉薬タイルをグラジュアルに張り分けることで,大地に馴染む足元からタイムレスな輝きを放ち続ける頂部まで,経年変化の度合いに濃淡をつけ,時を重ねる新しいゴシックの表情をデザインした.
※本作品は弊社代表の中倉徹紀が,東京大学大学院の学生として応募した提案です.
Site: 東京大学本郷キャンパス
Status: Proposal
Year: 2021
Program: トイレ
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