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大屋根の下を巡る家

 かつての名家の土地を分割して生まれた旗竿敷地の中に,緑に囲われ豊かに暮らすことのできる住宅を設計した.
 家族4人が集う伸びやかなリビングを中心に,研究職の夫がリモートでも集中して仕事に臨むことが出来る書斎や,料理研究家の妻が教室を開いたり料理動画を撮影することのできるキッチンといったフォーマルな場と,一日の疲れを癒し,自らの身体をリセットできるバスルームや,カジュアルな格好でリラックスできるヌックといったプライベートな場を,シークエンシャルな回遊動線の中に配置し,日々の生活の中にストーリーを紡ぎ出した.
 正方形の外形に,単純な切妻屋根をかけることで経済性に配慮しつつ,大空間の架構にはSE構法を採用した.許容応力度計算を実施することで,建物の資産価値を形成し,将来のライフスタイルに応じ,世代を超えて柔軟に住まうことのできる計画とした.
 床材にはタイルや硬度の高い木材のフローリングを使用し,壁面や天井面に京都府内産のスギ・ヒノキを使用することで,耐久性やメンテナンス性に配慮し,間接照明によって木の質感をより豊かに感じられる照明計画とした.

Site: Confidential

Status: competition

Year: 2020

Program: Residence

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