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  • 執筆者の写真Tetsuki Nakakura

超効率化 一級建築士製図試験道具の選び方①


今日は、「超効率化 一級製図道具の選び方」というテーマで、一級建築士製図試験の道具について、どのようなことに注意して選ぶべきかをお話したいと思います。以前学科の効率的な勉強方法について動画を上げたところ、やはりチュートリアル系の動画は需要があるようで、予想外に好評でした。その中で製図についても、というご連絡頂きましたので、今日は製図道具についてお伝え致します。

私自身も最初から完璧に用意できていたかというとそうでもないのですが、超効率化を目指す皆さんには、この動画を参考に、ぜひ初めから最適化された道具で挑んでほしいと思います。

まず製図版ですが、私の場合、雑壁を含めてほぼ全て定規で描いていまして、平行定規のロックとロック解除が片手でできる、『マックス 平行定規 A2サイズ MP-400FL2』を使っていました。ネジ式のロック機構が平行定規と一緒に動く製図版もあるかと思いますが、これはロックがレバー式で、製図版の右下に固定されているので、目線が泳ぐことなく、ノールックで固定できるのがメリットでした。あと良かった点は、軽かったことでしょうか。製図道具に加えてテキストや問題を多く持ち運ぶので、軽い方がよいです。Amazonで27,000円切るくらいの価格で、梱包材もしっかりしていました。

そしたら、いよいよ筆記用具に行きたいと思います。まずは、ペン立てを買いましょう。机がそんなに広くない試験会場もありますから、あまりかさばらないこと、雑に扱ってもひっくり返らないこと、そして何より、中身が一目で確認できること、が重要です。となると、大体これ一択でした。無印のアクリル小物スタンド(約幅13×奥行8.8×高さ9.5cm)で、990円くらいで売っていると思います。

次は、ラインマーカーですね。私の場合は、重要条件:オレンジ、図面に記載する事項:黄色、面積算定や高さ制限等の条件:青、記述の手掛かり:ピンク、に加えて、近年非常に重要視されている、敷地条件・アプローチ:緑という塗分けをしていたので、5色使っていました。すると、4本左手に持ちつつ、1本右手でラインを引きながら問題文を読むので、キャップは邪魔です。また、本番の問題用紙は薄緑色なので、発色の悪いフリクション系はちょっと汚く見えてテンションが下がります。そこで、『ぺんてる 蛍光ペン ノック式 ハンディラインS』というのを使っていました。5色セットで600円くらいだと思います。黄色はたくさん使うので、まとめ買いしてもいいかもしれません。

これに加えて、エスキース用に、パイロットのフリクションを使っていました。エスキースで敷地ラインやグリッドを描くために、『パイロット フリクションボール スリム 0.38mm ライトブルー』と、問題用紙への書き込みやエスキースの1/400プラン作図のために、『パイロット フリクションボールノック05 青/赤』を使っていました。0.38mmの方は詰まりやすいので、2本持っておく方がよいと思います。

それでは、いよいよ、シャーペンに行きます。これは、人によって筆圧が違うので、一概には言えませんが、濃くはっきりとした図面の方が見栄えがよいです。採点者も人間ですから、見栄えや密度感といったものも、侮れません。私が作図でメインに使っていたのは、『ステッドラー シャーペン 製図用 0.7mm』にぺんてるの0.7Bの芯を入れて使っていました。シャー芯はステッドラーより日本製の方が書き心地が良い気がします。文字や寸法、什器等、細かな部分を描くためのシャーペンは、『ぺんてる シャープペン グラフギア500 0.5mm』にぺんてるの0.5Bの芯を入れて使っていました。線を描くのがメインの0.7mmは、多少重さがあった方が描きやすいので、金属製のステッドラー、細かいところは軽い方が使いやすいので、ぺんてる、という使い分けだと、見間違うこともなく、良かったです。ぺんてるの方は安いですしね。ちなみに『ぺんてる シャープペン グラフギア1000』というのもあると思いますが、クリップ部分を押すとペン先が収納される機能は、試験中はむしろ不要で、間違ってペン先が閉じると、イラっとします。単体での持ち運びには、カバンを傷つけなくてとても便利なんですけど、一級製図ではいらない機能かと思います。

シャーペンは芯が詰まったりすると命取りなので、2本ずつ買いましょう。また、筆圧が強くない人は、『ナカトシ産業 ソフトグリップ』というのをつけてもいいかもしれません。付けるとき結構気合がいりますが、一度つければ滑りにくく、いい感じに力が入ります。ただし、文字は書きにくくなるので、0.5mmのシャーペン1本は、つけていないものを残しておきましょう。

また、要点記述も約1時間、文字を描き続けなければならないので、製図用のシャーペンではなく、グリップの太いシャーペンの方が負荷が少ないと思います。パイロットのDr.Gripやuniのαgelなど、普段使いなれているものを用意しましょう。芯は0.5Bでよいと思います。

補足で、コンパスについては、『レイメイ藤井 コンパス ペンパス』を一応入れていました。ただし、私は円は直径1~50mmまで対応のテンプレートを別に持っていましたので、滅多に使いませんでした。大きな車回しとかが出たときのために一応持っておくという程度です。

あとは、修正系の道具もやっておきましょう。

消しゴムは、信頼のMONO消しです。小さい方が使いやすいので、大きいの1つ、小さいの2つくらい入れていました。ちなみに、MONO消しのdust CATCHという商品もあって、家で製図するときは消しかすが散らからなくて済んだのですが、やはり普通のMONO消しの方が、消し心地がよかったです。

それから、細い消しゴムがケースに入っている『ぺんてる ホルダー消しゴム クリックイレーザー』のようなものも使ってみましたが、本番では新品のMONO消しの角を使えばいいかなと思います。

字消し板は、テンプレートとしての使用は禁止されているので、ぶっちゃけなんでもいいですが、ステンレスがメッシュになっているものといないものがあると思います。メッシュだと向こう側が透けて見えるので便利ということですが、案外メッシュ部分に消しゴムが当たらないように気を使わないといけないので、私は普通の方を使っていました。また、製図版のマグネットにくっつくので、角を曲げて使っている人もいました。個人的にはなんか道具を曲げるの嫌だったのですが、まぁそもそも字消し版そんなに使う機会があったら、全部定規使って2時間半で作図とかできませんので、間違わない、使わない、がベストですね。

自戒の念を込めて、色々しゃべっていたら、筆記用具だけでめちゃくちゃ長くなってしまいました。

定規・テンプレートとか、その他の道具については、別の動画でなるべく近いうちにアップさせていただきます。

私もそうだったのですが、最初にしっかりと道具を吟味して取り掛かるのが効率よいと分かっていても、案外時間がなくて、なし崩し的に進んでしまいがちですよね。皆さんには、ぜひ使いやすい道具で効率的に挑んで欲しいと思います。

それでは、ご視聴ありがとうございました。



(紹介した道具一覧)

■マックス 平行定規 A2サイズ MP-400FL2

■無印アクリル小物スタンド(約幅13×奥行8.8×高さ9.5cm)

■ぺんてる 蛍光ペン ノック式 ハンディラインS

■パイロット フリクションボール スリム 0.38mm ライトブルー

■パイロット フリクションボールノック0.5mm 青/赤

■ステッドラー シャーペン 製図用 0.7mm + ぺんてる0.7B

■ぺんてる シャープペン グラフギア500 0.5mm + ぺんてる0.5B

■ナカトシ産業 ソフトグリップ

■パイロットDr.Grip / uni αgel

■レイメイ藤井 コンパス ペンパス

■MONO消しゴム(大1 小2)

■ぺんてる ホルダー消しゴム クリックイレーザー

■ステッドラー 字消し板

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