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  • 執筆者の写真Tetsuki Nakakura

忙しい人のための一級建築士学科試験 超効率的学習法





こんにちは。TNDE代表の中倉徹紀です。

昨日4月8日から緊急事態宣言のもと、外出の自粛がより強く要請されていますが、みなさんいかがお過ごしでしょうか。私は机上でできる研究を進めたり、書籍を読んだり、なるべく前向きに時間を使って気を紛らわせています。

今日は『忙しい人のための一級学科、超効率的学習法』と題して、

一級建築士学科試験の効率的な勉強方法をご紹介したいと思います。

私自身、専門の講師ではないですし、実は製図試験の方で、大変失敗を犯しているので、この件について語るのは正直めちゃくちゃ恥ずかしかったのですけれども、コロナウイルスで、私自身も先が見えない大きな不安を感じている時に、「外出できない分、資格の勉強をして自己研鑽の時間に充てよう」、という考え方は、とても前向きで、共感できる姿勢だったので、微力ながらご回答していこうかと思います。

私は、2019年の学科試験は、テキストのみを購入して独学で臨み、5教科125点満点中97点が合格最低点だったのに対して118点を獲得して、学科試験をパスしました。ちなみに、2016年、合格最低点が90点の年にも110点で一度パスしていて、いずれも自分のスケジュールで勉強して合格最低点プラス20点くらいの成績でした。なぜ2回受けているかというのは察していただけると嬉しいのですが(泣)、製図の失敗談と一発失格を防ぐ方法については、自戒の念を込めて、また別の機会にお伝えします。

さて、今日お話しする内容をこの一枚のスライドにまとめました。最適な勉強方法は、人それぞれだと思います。この方法は、きつくてもなるべく短期間で集中して詰め込みたい一夜漬け派の人には向いていると思いますが、きちんと万遍なく順を追って学習を進めたいコツコツ派の人には、向かないかもしれません。

これから、一応一つずつ説明していきますが、このスライドを見て内容を理解された方は、ここまででOKです。勉強に戻ってください。

まず行うべきは、勉強しなければならない総量の把握とその分類です。計画、環境設備、法規、構造、施工の5教科で、教科書的なテキストと問題集、それに法令集がありますから、少なくとも11冊のテキストをお持ちかと思います。それに加えて、要点・チェックポイント集を使っている方もいるかもしれません。それらを、なるべく前もって勉強しておいて、一度理解すれば忘れにくいものと、直前に詰め込み暗記をする方が効率良いものに分類します。また、まとまった時間を取らないと勉強しづらいものと、移動中や昼休みなどすき間時間を利用して勉強できるものとに分類します。その上で、横軸をタイムライン、縦軸を勉強場所として、おおよその勉強期間と勉強方法(勉強場所)を決めます。

まず片づけたいのは、法規の法令集ライン引きです。法規の文章は馴染みが少ないと思いますので、法規のテキストを一読するのと並行して行うと理解しやすく効果的かと思います。

次に序盤で片づけておきたいのは、構造の計算問題系です。これは、得意不得意あるかもしれませんが、一度きちんと理解しておけば、直前に数問見直すことで、確かな得点源になります。問題集を解いて分からないところがあれば、テキストで解法を確認すればよいでしょう。計算系の問題は、テキストから理論的に勉強するより、問題集でどのような問題が出されるのかを把握して、分からないところだけテキストで確認する方がコスパが良いと思います。

また、法令集のライン引きだけだと、法規のモチベーションが維持できないので、高さ制限・建蔽率・容積率といったパズルチックな問題を解いてみたり、用途地域や消防法令の別表など、本番でも法令集を引く箇所について確認しておいたりするのもいいかと思います。ただ、法規はボリュームが大きいので、ここで全てをやりきることは難しいですし、やっても本番までに忘れます。

そして、中盤からは、基本的に一度で頭に叩き込んで試験本番まで忘れないことが必要となります。環境・設備と計画は、テキストを通読してから問題にあたった方が効率が良いと思います。環境・設備は、なるべく物理的な原理原則に立ち返って、いかに丸暗記の量を減らしつつ知識を定着させるかがポイントですかね。計画は、数値的なものは設計的・身体的な感覚と結び付けて理由付けを行うと、丸暗記する量を減らせます。本番は選択肢問題なので、不自然な値を不自然と思えればいいわけです。ただし、建築史・建築作品は、勉強量に対するコスパが悪いので、後回しでいいと思います。

それよりも、ここでは丸暗記の量が非常に多い施工の一部でも前もって片付けておきたいところです。請負契約関連の項目だけは、発注者・監理者・受注者の立場を一度理解しておけば、忘れにくいので、中盤で片付けておくのが吉かと思います。

そして、終盤は残りの施工暗記系、構造暗記系をがっつりやります。施工は現場を想像できる人は多少丸暗記を回避できるかもしれませんが、基本ほぼ気合の丸暗記です。構造は、ある所作が安全側なのか危険側なのか、という理解があれば、不適当な選択肢を選べることもありますが、これもあとはほぼ気合の丸暗記です。計画の建築史・建築作品は息抜きをしてやる程度で、施工・構造がかなりヘビーですし、優先順位高いです。

そして、直前期には法令集を素早く引く練習とともに、これが出たら一発不適当、のようにいかに法令集を引かずに正答肢を選べるネタを蓄えられるだけ蓄えます。また、例えば基準法27条(耐火建築物としなければならない特殊建築物)と基準法61条・62条の(防火地域内・準防火地域内の建築物)など、必ず同時に見る項目や、基準法87条(用途の変更に対するこの法律の準用)⇒施行令137条の18、19(類似の用途)⇒施行令19条の中の「児童福祉施設等」の定義、のように、基準法と施行令を横断して複数回ジャンプしないといけない項目は、法令集の読解能力を試す観点からどうせ出題されるので、セットで覚えておきましょう。また、レオパレスの一件があったのだから、教育的観点から、基準法第30条(長屋又は共同住宅の各戸の界壁)及び施行令第114条第1項(建築物の界壁、間仕切壁及び隔壁)も覚えておくか、のように、開くだけで眠くなる法令集をいかに印象付けて覚えるかというのが重要です。

最後は、時間の許す限り過去問や予想問題を解いて、感覚を養うのが重要です。問題文を作っているのも人間ですし、感覚が研ぎ澄まされていれば、全く知らない問題が出ても、選択肢の中でどれを選べばよいのか自然に分かります。強い限定語や否定語があるものは怪しいとか、文章が一番長い選択肢は例外まで正確に書かないといけないから長くなっているのか、長い文章の一部に誤りが隠されているのかを見極めるとか、その辺は一般的に皆さんやっていると思いますが、教育的観点からどれを選ばせたいのか、実務経験が浅い受験者に何を理解させたいのか、などを総合的に鑑みれば、自ずと答えが浮かび上がります。125問中35~40問程度は初見の問題が出されると言われています。しかし、原理原則に立ち戻り、選択肢の文章から滲む出題者の意図を読み取れば、実際に運を天に任せて選ぶ選択肢は、15~20問程度だと思います。

さて、問題はここまでの一連の流れをどのくらいの期間でやるかということです。これは個人の処理能力やどのくらい時間を確保できるかによって異なりますが、6週末、1か月半くらいで、ものすごい勢いでやる人もいれば、少なくとも半年くらいはかけてじっくりやりたいという人もいるかもしれません。短期間でやろうとすればするほど、精神的にも肉体的にも負荷がかかりますが、引き換えに、暗記した内容を忘れる前に本番が来るという大きなメリットがあります。ご自身のバランスを見つけることが、効率の良い勉強方法につながるのではないでしょうか。

さて如何だったでしょうか。実際私は、勉強の計画が後倒しになることが多く、結局一夜漬けのようになることも多かったのですが、それでもこのように勉強内容を整理していたので、何とか乗り切ることができました。

この動画が、少しでもみなさんの参考になれば幸いです。

外出ができず、人とも会えないので、なかなかストレスフルな状況が続くかと思いますが、みなさん頑張って参りましょう!

ありがとうございました。

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