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超広告主義は都市インフラを救えるか?
対象敷地は、渋谷警察署宇田川交番前に広がる敷地「外」。宇田川暗渠が通る下水幹線の上に位置する。この場所には、地上と地下のあいだに、暗い対比が潜んでいる。
地上では、渋谷区の土地は高騰し、不動産は転売益を狙う投機へと変わり、屋外広告はデジタル化され、秒単位で切り売りされている。資本は絶えず流れ込み、都市の表層を絶え間なく更新し続けている。
しかしその足元で、都市の根幹をなすインフラは、静かに疲弊している。早期に整備された上水やガスは老朽化し、飲食店やオフィスビルが生み出す過大な需要に対して、供給はすでに逼迫している。さらに、無数に絡み合う通信線と電気線が、更新という行為そのものを、より一層困難なものにしている。
こうした地上と地下の乖離は、敷地「外」が異なる管理主体によって分断され、半ば聖域化されていることに由来する。ゆえに本計画では、この断絶に介入するための新たな仕組みを導入する。すなわち、公共インフラの更新に対して民間資金を呼び込み、その対価として、更新されたインフラの地上部に広告掲載の権利を付与する。
超広告主義が支配する渋谷において、民間事業者は縦割り行政の境界を横断しながら、インフラ整備と引き換えに、都市を新たな広告で埋め尽くしていく。
インフラ整備の切迫と、広告が生むインセンティブが交差するこの場所において、地下と地上、基盤と表層を結び直す、新たな都市像を描いた。
Site: Shibuya, TOKYO
Status: Competition
Year: 2025
Credit:
株式会社中倉徹紀建築都市設計
ZKI design Inc.
堀 智洋、中川 功大
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